接客の勉強は、気持ちのいい接客をすると評判の人気店に行くだけではなく、あえて接客が悪いと評判のお店に行くのもありだと思います。
日本には人のふり見て我がふり直せということわざがあります。良いところだけではなく、悪いところも人から学ぶことができるのです。
これは僕が実際に本当にあった、ハッとする体験をもとにしています。
飲食店は絶対に清潔感が一番
近所にある評判のラーメン屋さん、一度行ってみたいと思っていたのですが、並んでまで食べたくないなと思っていたのですが、たまたま通りがかると並ばずに入れました。
食券方式のようで、食券機にお金を入れようとすると、まあ汚い食券機でした。
店内を見回すと、そこら中に張り紙がしてあり、薄暗い中にも汚い店内がよくわかります。
張り紙には店主の主張の数々が書きなぐられており、めんどくさそうな店だなと。
あまりの汚さと張り紙の多さに緊張してしまい、お釣りを取るのを忘れてしまい、店主に嫌味を言われました。
おそらく、こういうお客さんが多いのかな?もううんざりしているのかもしれないですね。
後から思ったのですが、自分も、お店でマナーの悪いお客さんには高圧的な態度をとっていたかも・・・人の振り見て我が振り直せ、その1
人のお店を汚いとかいうわりに、自分のお店は誰が見てもきれいな店かな?髪の毛が落ちているだけでも汚いと思う人はいるはず。できる限り清潔にしようと思った。人の振り見て我が振り直せ、その2
気持ちのいい接客が基本
ラーメンが出来上がる間、緊張しながらカウンター席に座っていました。客に緊張感を与えるとは、なかなかお店である。
なにか粗相があれば、怒られるのではないかという緊張感である。
麺が多いということで、初めての人は麺少な目と注文するようにと張り紙。これは聞いたことがある。ラーメン二郎とか、そういう感じだったはず。
ここにきてさらに緊張である。麺少な目とは注文したが、その少な目すら食べきれなかったら、どんな言葉をかけられるのであろう・・・
隣の若者は頑張って食べきっていたが、自分は自信がない。この時点ですでに後悔していた。
店主はお気に入りの客とおしゃべりしているが、話す内容も何気に自分語り。総合格闘技をやっていたと自慢げだ。
まさか、この高圧的な態度は自分の強さ(格闘やケンカ)からくる自信がにじみ出たものなのだろうか・・・さらに緊張。
そうこうするうちに店内満席。新規のお客さんに食券を買って壁側で座ってお待ちくださいと気だるそうに言うと、そのお客さんが指示に従わなかったのだろうか?2度、3度と同じことを繰り返す。
店内に緊張が走る。
はやく店主の指示に従ってくれ。
こんな接客の店は嫌だと思ったが、もしかすると自分も、気に食わないお客さんには、こんな態度をとっていたかも・・・人の振り見て我が振り直せ、その3
お客様には笑顔と感謝を
モンスターカスタマーといわれるような、ありがたくないお客もいるかもしれませんが、そんなお客さんは全体の1%もいない。
いま自分が、お店を始めたのは何のため?お金のため?
いま自分が、お店を続けられているのは誰のおかげ?自分の力だけ?
どんなお客さんにでも笑顔を感謝を忘れてはいないかな?人の振り見て我が振り直せ、その4
残念ながら、ラーメンの味が好みではなく、麺も硬くて太くて、食べるに従いアゴが痛くなり(ひ弱すぎ)、これ以上食べると糖質の取りすぎ、塩分の取り過ぎなどの罪悪感も出てくる。そんな罪悪感感じるならラーメン屋に入るなという批判もあるかもしれないが、それは好みのラーメンであれば問題なかったはず。
店主にも、食材にも、本当に申し訳ないと思ったが、半分くらいを残して、ごちそうさまと大きな声で叫ぶと、大急ぎで店を出て、大急ぎで逃げるように帰りました。
あとから、お店の口コミを見ると、感じたことのすべてが書き込まれていました。口コミってすごいね。
硬くて、太くて、量の多いのが凄く良いということで評価も高く、繁盛しているお店だということがよくわかりました。
店主の態度についても書き込まれていましたが、そこは味だけで評価してほしいところですね。
たまに予約を断られたと低評価を書きこんでいる人いますが、食べてもいない人の評価なんて載せるべきではないです。
食べて、美味しかったけど接客が良くなかった。
美味しくなかったけど接客が良かった。
そういう評価が広がるといいですね。お店は選べますからね。
そんな理由で、残してしまってラーメンをつくってくれた店主と、食材には申し訳ないが、もう一度、自分の接客について考える機会があってよかったなと思いました。
接客の勉強は「あえて接客が悪い店にいく」もアリ!!接客がいい店とセットで比べるともっといいかもね。