流行っている飲食店の共通点は、お店や店主、料理、どれかしらに物語があるところにあると思います。どんなお店でも、その物語があれば流行る可能性が大きい。これまでも体験型の飲食店をおすすめしてきたのですが、それ以上に物語のあるお店が流行る理由は・・・
やっぱり人は単純に興味を持ったものに、そのお店や料理に、実力以上のものを感じるんですよね。目でも瞳孔が開くそうです。興味を持たせれば、味もおいしく感じるということです。一人で食べるより、みんなで食べたほうがおいしいという体験も同じ理由かもしれないですね。
例えば、あるお店はつぶれかけていて、もう閉めようと思っていたのですが、偶然通りかかったお客さんが、実はミシュランガイドの覆面調査員だったという話もあります。お店はお世辞にも綺麗とは言えなかったそうですが、味が認められ、いまでは予約が取れにくいお店になっています。嘘みたいですが本当にあった話です。
ほかには、やっぱり料理の物語、これは国産の小麦粉で、だしは利尻昆布、カツオは宗田ガツオ、そんなふうに書かれていると、興味が出て、食べるとやっぱりおいしくて、人に勧めてみたいと思ったり。
そうやって物語を持たせるというのは大事ですね。
それにしても、日テレの鉄腕ダッシュ、TOKIOの皆さんがラーメンを作ってますが、なんと684日もかけて、水、だし、たれ、麺、すべてにこだわりを持って作っているソレはまさしく物語。何度もダメ出しや作り直しをへて、ついに完成。これだけの物語があれば、正直、少しぐらい高くても食べてみたいと思います。たぶん、2000円までなら行列できると思う。
番組を見ていて思ったのですが、ここまでコストをかけなくても、同じくらいのクオリティーのラーメン作れそう。すべての食材が高すぎるので、手に入る範囲で作っても、自分で作ると楽しくておいしく食べれそうですね。まったく真似してお店出しても、流行る前につぶれてしまうかもしれないですからね(笑)それはそれで物語として利用できなくもないか・・・