飲食店経営のメモ

飲食店で起こることをメモ書き

飲食店のライバルは飲食店ではない。

狭い地域で見れば、同一の形態のライバル店ができることは、売上の減少につながるかもしれませんが、大きく見れば、ライバルは飲食店ではなく、コンビニやスーパーの中食と呼ばれる分野になりそうです。いまは外食に求めるのは食事だけではなく体験や経験が求められ、食べたり飲んだりするのはコンビニやスーパーで買ってきたお惣菜でも良いという人が本当に増えている。もちろん、ハレの日に高級な食事を取るという場合は外食に頼る人がまだ多いですが、家にまで来てくれるケータリングサービスも拡充してきてます。美味しければそれでいいという時代は終わりそうです。

f:id:tanakdm:20160123190806j:plain

セブンアイホールディングス、イオングループなど巨大なスーパーのお惣菜、昔なら美味しくなかった。コンビニのお弁当、美味しくなかった。ところが、最近のお惣菜のレベルはかなり上がってきてます。油も綺麗なものを使ってます。本気で美味しいものを作ろうとしているのがよくわかります。そんな企業に対抗しなければいけない居酒屋や食堂は、食事以外のアイデアを出し続けるしかないですね。楽しくて、美味しくて、また来たいと思ってもらえるような店作りを、いつまでも続けるしかないですね。

ファミリーマートもサークルKなどと経営統合を行っており、セブンイレブンを必死で追いかけます。イオンも、セブンもネット通販との戦いを覚悟しており、普通の飲食店など相手にはしていない様子。そういった状況なら、まだまだチャンスがありそう。怖いのは、どんどん経営統合が進むことですね。楽天とセブン、アマゾンとイオンとか。そうなるともう家にいながらいつでもお酒も食事も届けてもらえるようになり、なかなか地方の飲食店には打撃かもしれません。

そうなっても生き残れるために、イオンやセブンでは提供できないような新しい、美味しいメニューや楽しい雰囲気作りに全力を尽くさないといけませんね。